熱湯による熱傷(やけど)を、消毒も抗生物質も使わずに
「なつい式湿潤療法」とハイドロコロイドで治療した
60代患者さんの症例をご紹介します。
なつい式湿潤療法は、痛みを最小限に抑えながら早くきれいに治す
最新のやけど治療法です。
当院ではすべての熱傷に対して、この方法を基本に行っおります。
(▶ なつい式湿潤療法ブログ一覧を見る)
患者さんは60代の方です。
熱湯を誤ってこぼしてしまい、熱傷(やけど)を負われました。
お子さまが「なつい式湿潤療法」に詳しく、
消毒や抗生物質に頼らない最新のやけど治療を希望され、当院を受診されました。
当院では、ハイドロコロイドを用いた湿潤療法で治療を行いました。
消毒は一度も行わず、傷を乾燥させないように管理することで、
痛みを最小限に抑えながら治癒を目指します。
経過中に感染を起こすことはなく、抗生物質も処方しておりません。
さらに、治療中も毎日シャワーや入浴が可能で、
生活に大きな制限を受けることなく日常を過ごしていただけました。
患者さんも「痛みが少なく、安心して治療を受けられた」と喜んでおられました。
熱傷に対する「なつい式湿潤療法」は、従来のガーゼ交換や消毒に比べて痛みが少なく、
治りも早い治療法です。
今回の症例も、消毒も抗生物質も不要で、きれいに治癒することができました。

初診時

初診時(水疱膜切除後)

加療後5日

加療後12日
🌿 なつい式湿潤療法に関するよくあるご質問【FAQ】
Q1. なつい式湿潤療法とは何ですか?
A. 湿潤療法とは、傷を乾かさずに
「湿った環境を保つことで自然治癒力を最大限に助ける治療法」です。
消毒液やガーゼを使用せず、創傷を適度な湿度で保護することで痛みが少なく、
傷跡もきれいに治るのが特徴です。
当院では「なつい式湿潤療法」に基づいた方法で治療を行っています。
Q2. 湿潤療法ではなぜ消毒をしないのですか?
A. 消毒液は細菌だけでなく、皮膚の治癒に必要な細胞まで殺してしまうため、
治りを遅くしたり、かえって傷跡を残しやすくなります。
なつい式湿潤療法では、
消毒はせず、皮膚が本来持っている再生能力を最大限助けて治します。
Q3. なつい式湿潤療法ではどんな処置をするのですか?
A. ハイドロコロイドやポリウレタンフィルムなどの
医療用の透明シールやパッドを使用し、傷を覆って湿潤環境を保ちます。
傷の種類に応じてワセリンを併用することもあります。
自宅では入浴・シャワーも基本的に可能です。
Q4. 痛みはありますか?
A. なつい式湿潤療法はガーゼ交換による「剥がすときの痛み」がありません。
また、傷の治癒も早いため、痛みが軽減されるケースが多いです。
痛み止めが不要なことも多く、お子様や高齢者にもやさしい治療法です。
Q5. 傷跡はきれいになりますか?
A. 傷の深さや場所によって個人差はありますが、
なつい式湿潤療法は乾燥させて治す方法に比べて、
傷跡が目立ちにくくなります。
特に顔など目立つ部位には適しています。
Q6. 毎日通院する必要はありますか?
A. 基本的には毎日通院する必要はありません。
ご自宅での処置方法(とっても簡単です)をご説明しますので、
セルフケアで管理が可能です。
ただし、傷の状態によっては数日に1度の通院が必要になることもあります。
Q7. 感染の心配はありませんか?
A. 適切に湿潤環境が保たれていれば、むしろ感染リスクは低くなります。
ただし、異常な痛みや腫れ・熱感・発赤などが出た場合は
すぐに受診してください。
Q8. 子どもにも適応できますか?
A. はい、なつい式湿潤療法は小さなお子様にも非常に適しています。
傷の痛みが少なく、ガーゼを無理に剥がす必要もないため、
治療のストレスが少なくなります。
当院では数多くのお子様の傷の治療実績があります。
Q9. なつい式湿潤療法が受けられる病院は限られているのですか?
A. はい、なつい式湿潤療法を積極的に導入している医療機関
はまだ多くはありません。
当院では、院長が豊富な症例経験に基づき、
すべての傷に対して湿潤療法を基本とした治療を行っています。
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※当院のブログは、すべて院長が自ら執筆しております。
SEO対策業者の皆様から数多くご連絡を頂きますが、
今後も自院の実際の症例に基づき、
院長が責任をもって情報発信を続けてまいります。
どうぞご理解いただきますようお願い申し上げます。