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炎症性粉瘤(アテローム)頚部(くりぬき法)

術中(粉瘤被膜を摘出)

 患者さんは、40代です。
10年以上前より、頚部に粉瘤(アテローム)が有ったそうです。
2週間前より腫れて痛くなってきたために、お近くの皮膚科を受診されました。
すると、医師から
「炎症が強いから、手術は出来ません。とりあえず、抗生物質で炎症を抑えましょう。」と言われ、抗生物質が処方されたそうです。
しかし、抗生物質を内服しましても全く痛み、腫れが軽減しなかったそうです。
そこで色々と調べられ、他府県より当院を受診されました。
炎症の強い粉瘤(アテローム)に対し、抗生物質はほとんど効果は御座いません。
当院では、炎症の強い粉瘤の患者さんが受診されましても、抗生物質を処方致しません。
粉瘤(アテローム)の治療法は、
「手術をして袋ごと粉瘤を取り出す。」
しか方法は御座いません。
た、炎症が強くても、全く問題無く手術は可能です。
(もちろん、炎症していない粉瘤も手術は可能です。)
痛みが凄く強く、幸い(?)外来が空いておりましたので、当日手術致しました。
くりぬき法で手術致しました。
術後、創部は湿潤療法で治療致します。
術後一度も、消毒はしておりません。
毎日、シャワー、入浴 OK です。
感染状態にはなりませんでしたので、抗生物質は処方しておりません。

粉瘤(アテローム)摘出 術前

術前

粉瘤(アテローム)摘出 術中(粉瘤内容物を排出)

術中(粉瘤内容物を排出)

粉瘤(アテローム)摘出 術中(粉瘤被膜を摘出)

術中(粉瘤被膜を摘出)

粉瘤(アテローム)摘出 術直後

術直後

粉瘤(アテローム)摘出 術後1日

術後1日

粉瘤(アテローム)摘出 術後4日

術後4日

粉瘤(アテローム)摘出 術後10日

術後10日

粉瘤(アテローム)摘出 術後21日

術後21日

 

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